何となく・・・

研究生活は楽しい。周りの環境が大切ですとはよく聞く話であるが、それは本当なのだと実感する。ドクターの先輩たちはどのような研究生活を積んできたのだろうか。どうしたら自分もあのようになることが出来るだろうか。幅広い知識に斬新な視点、しかしそれも研究の世界では当たり前のことなのだろう。

このまま研究を続けていたとも思う。やっぱり歴史は面白い。ただ、自分にはそこまでやる意思があるだろうか。以前読んだ本に、有名な音楽指揮者が学生から「自分は音楽に進んでやっていけるだろうか、音楽に向いているだろうか」と聞いたときに、「向いていないだろう」と即答したという話があった。

その話によると、そもそものめり込むほどに好きならば、誰にも相談する必要は無いはずであるということだった。好きならばただただ努力するのみ、才能があるかどうかなどは関係がない。

確かにその通りだ。好きなら黙って頑張れば良い。大切なのは自分の望む結果を出せるかどうかということであり、社会的に成功することではない。となると、やはり自分は研究者には向いていないのだということになる。自分が好きなのは研究ではなくて、勉強なのだろう。